遺言と遺書

「終活読本ソナエ」を四日間かけて17冊読み終えた。
 それでわかったことは、人間は死を迎えるにあたって、嫌気がさすほどの準備が必要だということです。
 生前整理、葬儀関係、死後手続き、墓問題、延命治療の意思表示、菩提寺との相談、そして遺産相続。
 お金、手続き、配慮……。
 これから自分はいなくなるのに、自分以外の人間に向けてやらなければいけないことが多過ぎる。
 どうやら一人でひっそりとこの世を去らせてはもらえないみたいだ。

 さて、ここに書くのは遺言ING。
 遺言と遺書には明確な違いがあるそうです。それは遺産に関する言及。大まかに言うと、遺産を誰にどのように配分するかなどの意思表示が含まれていれば遺言、含まれていなければ遺書、ということみたいです。
 
 しかしこのページの一番初めの投稿に「遺言INGは現在進行形で変わっていく遺書である」と、説明されてあります。
 なのでこの際正しい意味に関してはこの場では変えてしまおうと思います。
 これは遺言であり遺書であると。
 遺産もお金だけが遺産ではありません。前の投稿では同居人の遺産相続について遺言を書きましたが、僕が住んだ事故物件や訪れた心霊スポットで得た体験も遺産ということにします。
 自分にしかできない生前整理。すべての誰かの生前整理が、人それぞれその人にしかできないものでしょう。
 じゃあ僕にとっての生前整理は何だろうと考えた時、まず実行できるのは、お世話になった「この世ならざる者たち」へのお礼参りだと思いました。
 そしてそのお礼参りを一緒に体験してもらうことが、僕にとっての遺言、遺産相続でもあるなと思いました。

 ラストイヤープロジェクトでは「タニ守り」を販売します。このお守りは、応援してくださっている皆さんに一緒にお礼参りを体験してもらうためのお守りです。皆さんが書いてくれたお札を、いつも僕が肩から下げている「同行二人サコッシュ」に忍ばせ、同行してもらいます。
 是非、僕の遺産を相続されたい方はタニ守りを書いてください。
 
 本日、一箇所目のお礼参りに行ってきます。
 それでは。